ボラティリティトレードで急変するマーケットを戦略する4つの方法
近年のマーケットでは、より高いボラティリティや急激な価格変動の発生が見受けられます。当ページでは、ボラティリティトレードのヒントや、マーケットが大きく動く局面でリスクを管理し戦略を練るステップをお伝えします。
フェイバリット・フィボは、フィボナッチ・リトレースメントとトレンドの勢いをベースにしたトレードストラテジーです。タイムフレームの設定も柔軟で、様々なトレーダーに利用されているフェイバリット・フィボ分析についてわかりやすく解説していきます。
2025年12月12日 午後15:00
フェイバリット・フィボ分析とは、フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクスパンションを活用するテクニカル分析方法です。
メジャー通貨、株価指数、商品先物取引等、広範なマーケットに適応しており、主要経済指標の発表直後にマーケットが大きく動くような急騰急落時にも参考にされることがあります。
また、史上最高値(または史上最安値)や、直近の最高値(または最安値)を更新しているとき等、明らかにトレンドの勢いが強いときにも活用されます。
一方で、トレンドの勢いが弱いときや、インパクトのある発表にも関わらず、その影響が単なる調整程度にとどまったり、値動きがレンジ内に収まるようなマーケットではうまく機能しません。
フェイバリット・フィボ分析では、時間軸が長いほど分析の参考度が高まる傾向があります。1時間足か4時間足で利用するのが一般的ですが、日足等さらに長いタイムフレームでも確認するとより高精度な分析が期待できます。
長めのタイムフレームに基づいてトレードしている場合は、5分足またはさらに短い時間軸を利用することで、エントリーのタイミングを計ることができます。なお、短い時間軸に基づいてトレードをする場合は、15分足より長く設定すると良いでしょう。
フェイバリット・フィボ分析は、フィボナッチ・リトレースメント・レベルとフィボナッチ・エクステンション・レベルを活用した投資戦略です。
リトレースメント・レベル(=反転の水準)として38.2%と50%の水準を、エクステンション・レベル(=決済の水準)として、127.2%、161.8%、261.8%の水準を利用します。
※50%のリトレースメント・レベルというのは、正式には、フィボナッチの水準ではありません。
それでは、フェイバリット・フィボ分析がどのような仕組みかを見ていきましょう。下図ではAからBまで強い上昇トレンドを形成し、その後、利益確定の売りなどによって、ポイントCまで小反落しています。その後、Bの水準を上抜け、再度上昇トレンドを形成しています。このようにフェイバリット・フィボ分析は、3本のスイングラインで構成されます。1波がAB、2波がBC(=コレクション)、3波がCD(=エクステンション)で、これがフェイバリット・フィボ分析(買い)の典型的なチャートパターンです。

フェイバリット・フィボ分析では、CD上にいくつかのポイントがあります。特に、エントリーポイントとなるBを上抜けた水準からの値動きが重要です。目標価格(利食いのターゲット)は、値幅BCに対するフィボナッチ・エクステンション・レベルに基づきます。
また、フェイバリット・フィボ分析がうまく機能するためには、マーケットの勢いが必要です。全体の値動きとしては、上昇ABに対し小反落したCがあり、その後の反転でBの水準を上抜け、当初の上昇トレンドを回復、というチャートパターンが期待されます。それゆえ、Cへの反落が50%以上、もしくはBの水準を上抜ける前に方向性にかける値動きが続く場合、フェイバリット・フィボ分析に基づくエントリーは難しくなります。
つまり、ABにおいてしっかり上昇した後、比較的短時間の小反落(=値幅ABの50%未満にとどまる反落)によってCに到達、その後Dに向けて勢いよく上昇、という値動きが、エントリーのシグナルとして参考となるチャートパターンとなります。以上の通り、フェイバリット・フィボ分析では、Cの確定によって全てのパラメータが定義されます。
続いて、フェイバリット・フィボ分析が活用できるチャート例とともに、エントリーと決済の水準について説明していきます。
まずは、NZD/USDの買いチャートを例に見ていきます。
Before:

After:メインターゲットに到達

フェイバリット・フィボ分析を活用する際、同じようなマーケットで反対売買になる取引(例:
NZD/USDのロングとAUD/USDのショートを同時に持つ)は推奨されません。どちらか一方を選んでエントリーしましょう。
チャートでは第1の目標価格(利益確定ポイント)である127.2%レベルに到達しており、フェイバリット・フィボ分析が当てはめられる相場展開となったことがわかります。ただ、もしマーケットレートがBの水準をブレイクし、その後の小反落後にエントリー注文を発注したものの、最初の目標価格である127.2%の水準に達するまでの勢いがなくなった場合は、ポジション決済を素早く判断することが重要となります。
たとえ損切りになったとしても、ストップロスの水準まで価格が到達する可能性があります。フェイバリット・フィボ分析において求められるのは、エントリーからエクステンション・レベル(=161.8%または261.8%)までのしっかりした上昇です。そのような値動きとなっていない場合は手仕舞いを検討する必要があります。
続いて、GBP/USDのチャートを、重要経済指標の発表前後を例に紹介します。
Before:

After: メインターゲットに到達
※このケースでは、261.8%のエクステンション・レベルも大幅に上抜けています。

フェイバリット・フィボ分析のエントリーポイントは、Bの水準を上抜けたタイミングです(買いのケース)。目標価格はDのため、エントリー後の上昇にはしっかりした勢いが求められます。なお、Dは、値幅BCによって定義されるフィボナッチ・レベルです。
買いのケースでは、Bより数pips上の水準でのストップオーダーが基本です。様子を見てエントリーする場合には、ストップオーダーを利用せず、Bの水準を一度下抜けるのを待って、マーケットオーダーやリミットオーダーで発注する、という方法もあります。
ストップオーダーであれば、確実にエントリーすることができますが、ダマシのケースでは高値掴みとなってしまいます。また、ギャップができる場合には、設定した水準よりかなり高値で掴むことになります。
マーケットオーダーまたはリミットオーダーでエントリーする場合、Bのブレイクが本物かダマシなのかを判断する猶予ができます。もし値動きがBより上で数分間とどまるようであれば、良いレートを狙ってエントリーします。デメリットとしては、値を戻さずに目標価格に向かって急騰する場合には、エントリーのチャンスを逃すことになります。
4時間足のような比較的長めのタイムフレームに基づいてトレードする場合、5分足または10分足等を参考にして、エントリーのタイミングを掴み、直前では、さらに短いタイムフレームで、Bの水準をブレイクする瞬間を待つと良いでしょう。以上は買いのケースですが、上下逆さのチャートパターンが売りのケースです。
フェイバリット・フィボ分析を活用する際、考えるべき目標価格は2つ挙げられます。
①値幅BCに対する127.2%の水準:第1の利益確定ポイントです。
②値幅BCに対する161.8%のエクステンション・レベル:第2の利益確定ポイントで、マーケットの状況によっては、261.8%をターゲットにすることもあります。
上昇幅ABと下落幅BCが確定すると、その後に期待される新たな上昇幅CDが算出されます。もし、値幅BCが値幅ABの38.2%以下なら、目標価格のDは、値幅BCに対してのエクステンション水準161.8%か、状況によっては261.8%の水準となります。
しかし、値幅ABに対しフィボナッチ・レベル60.8%または78.6%の水準まで反落するような場合は、ターゲットのDは、値幅BCのエクステンション・レベルとなる127.2%の水準にとどまる可能性が高いと言えます。無論、BCでの反落が値幅ABの50%以上となる場合は、フェイバリット・フィボ分析に基づくエントリーは無効となります。
【例】
例えば、200期間移動平均が1.8560で、ロングポジションに対する目標価格が1.8580となるようであれば、エントリーはすべきではありません。
もしエントリーしてしまった場合、エクステンション161.8%の水準まで上昇するのを期待せず、200期間移動平均を参考水準として利益を確定する方が良いでしょう。
ターゲットを狙うために短い時間軸を利用した場合はなおさら、速やかにポジション決済を行う判断が重要です。
フェイバリット・フィボ分析を活用した買いのケースでは、ストップロスオーダーはBより少し下の水準に設定するのが良いでしょう。
CDにおいて上昇トレンドを形成する中で、そのトレンドを下支えする短期的なサポートラインの少し下の水準が、一般的に推奨される水準となります。なお、エントリーとストップロスの最大幅は、エントリーとターゲットレベルの幅以下に設定しましょう。
リスクリワード比率は100%以上(損失:利益=1:1~)とすべきですが、200%またはそれ以上に設定するのが理想的といえるでしょう。
テクニカル分析の中でも、トレンドの勢いとフィボナッチ理論を融合させた「フェイバリット・フィボ分析」は、通貨ペアや株価指数、商品先物など幅広いマーケットに対応できる柔軟性を持つ戦略です。
中長期的なトレンドに乗ってエントリーしたり、マルチタイムフレーム分析をおこなうと共に、その他のストラテジーも参考にして、様々なテクニカル分析を活用するトレードには生かしやすい方法のひとつとなっています。
マーケット変動は近年激しく、常に動きを完璧に見通すことはできません。変化し続けるマーケットのダイナミクスや状況に順応できるよう、フェイバリット・フィボ分析などを活用しながら、ぜひ幅広いトレードスキルを鍛えてください。
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